国内インターナショナルスクール生の中学入試「受験方法」について

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都内インターナショナルスクールから広尾学園中学校へ進学②

名前
佐々木 正(仮名)
お仕事
広尾学園中学校(医進・サイエンスコース)学生
URL
広尾学園中学校

インターナショナルスクール生 その後の進路: 中学受験編
ここ数年、国内のインターナショナルスクール生が高い英語力と学力を活かして中学受験にチャレンジするケースが珍しくありません。本連載では、都内のインターナショナルスクールに通い、その後、広尾学園中学校医進・サイエンスコースに進学した、現在中学2年生の佐々木正くん(仮名)の中学受験体験記をご紹介します。

今回は、中学受験にチャレンジする場合の基本的な受験方法に関してお伝えします。

国内のインターナショナルスクール生が日本の中学校を受験する際には、帰国子女枠での受験を選択するのが一般的です。その理由は、現在、国内にあるインターナショナルスクールのほとんどが、日本の「一条校」として認められていないからです。

「一条校」とは、日本の学校教育法の第1条に定められた学校のことを指しており、それらの学校は、文部科学省の学習指導要領に従ったカリキュラムものもと授業が進められます。日本の義務教育を修了するためには、現時点では、この「一条校」に認められた小・中学校を卒業する必要があります。

インターナショナルスクールは、学校ごとに教育理念やカリキュラムもさまざま。独自の理念にのっとった特色ある教育が行える反面、「一条校」には認められておらず、日本の義務教育を受けているとはみなされません。

そのため、インターナショナルスクールに通っている生徒が日本の中学受験に挑む場合には、以下の方法のいずれかを選択する必要があります。

(1)帰国子女を受け入れている中学校の帰国生入試を受ける
(2)受験の前に日本の「一条校」に転校し、一般受験資格を取得する
(3)日本の一条校として認定されている一部のインターナショナルスクールから受験する

ただし(1)の場合には、さらなる注意が必要。と言うのも、帰国生入試を受けられる条件は各学校によって異なるからです。

例えば、インターナショナルスクール生の受験先として人気の都内のある私立中学校は、帰国子女枠の応募資格として「試験日までに海外在留2年以上、帰国後の2年以内の者」と定めています。しかし、インターナショナルスクール生のなかには、必ずしもこの条件に該当しない生徒もいるでしょう。まずは、志望校に受け入れ基準を問い合わせてみることをお勧めします。

なかには、一定基準の英検資格を以って受験資格を認められる英語重視型の入試を採用している学校もあるようですが、受験資格詳細については、直接学校に問い合わせる必要があるでしょう。

次回は、インターナショナルスクール生が中学受験対策として通う進学塾や、志望校として人気の中学校に関してお伝えします。

〈連載概要〉インターナショナルスクール生 その後の進路: 中学受験編
第1回:インターナショナルスクール生の中学受験。その「志望動機」とは?
第2回:国内インターナショナルスクール生の中学入試「受験方法」について(本記事)
第3回:中学受験に挑むインターナショナルスクール生の「塾」と「志望校」
第4回:中学受験に挑むきっかけとなった「塾との出会い」「学園祭」
第5回:インターナショナルスクール生の「通塾スケジュール」と「両立の壁」
第6回:中学受験を決意!インターナショナルスクールから日本の小学校に編入
第7回:受験後に感じた「インターナショナルスクールと日本の中学校の違い」
第8回:中学受験に挑んだ僕が「最も影響を受けた人」と「将来の目標」

       
  • 公立小学校に転校

  • 英検取得でアピール

  • 都内のインターナショナルスクールに通っていた佐々木くんは、中学校受験にチャレンジするため、小学校6年生の2学期から日本の公立小学校に転校したそうです。大きな決断でしたが、日本の学校にもすぐに馴染むことができ、毎日楽しく通学できたと話してくれました。

  • 国内のインターナショナルスクールに通う生徒に人気の英語重視型入試や帰国子女入試を採用している中学校の受験願書には、英語資格について記載する項目がある学校もあるよう。あらかじめ英検の資格などを取得しておくと、英語力のアピールになりそうです。