白馬インターナショナルスクールの求める学生像。募集要項と受験科目

Choice

白馬インターナショナルスクールのサステナブル教育②

名前
草本 朋子/Tomoko Kusamoto
所在地
長野県白馬村
お仕事
白馬インターナショナルスクール設立準備財団代表理事
URL1
Hakuba International School HP
URL2
Hakuba International School Facebook

白馬に誕生!サステナブル教育を実践するインターナショナルスクール
地域に根付いたサステナブル教育を実践する中高一貫校として、2022年秋に開校を予定している白馬インターナショナルスクール。今回は、本校設立準備財団代表理事の草本朋子さんに、初年度の募集要項や求める学生像を伺います。

白馬インターナショナルスクールでは、2022年9月開校時に、1学年15~20人ほどで7年生(中学1年生)と8年生(中学2年生)を迎え入れる予定です。入学審査にあたり準備していただくものは、現在通っている学校、または過去に通っていた学校の直近2年分の成績表、学校の先生からの推薦状、そして生徒をよく知る学校外の大人からの推薦状です。

これに加え、生徒には、2時間ほどのミニプロジェクトワークショップ『ポップアップスクール』を通じて本校の学びを模擬体験してもらい、その後、親子で面接を受けていただく予定です」

「​ポップアップスクール」で生徒の協働の様子を観察し、白馬インターナショナルスクールが提供する学びによって伸びそうな生徒かどうかを判断するそうです。

「親子面接は2022年の1月、2月に予定しています。テストも面接もオンライン上で受験することが可能ですが、今まで一度も白馬を訪れたことがない生徒には、実際に足を運んで欲しいとお願いしています」

白馬という土地が肌に合う、合わないも当然あるでしょう。そのミスマッチを避けるためにも、白馬に来たことがない生徒には、テストや面接を白馬会場で受験することを推奨しています。

「教科書通りではない学びを楽しめるお子さんや、自分が何かアクションを起こすことで社会は変わる、と信じられるお子さんにぜひ入学して欲しいなと考えています。本校は有名大学への高い進学率を目標にしているわけではありません。6年間の学びを生かし、『経営者になりたいからハーバードにいきたい』『東京大学の教授のもとで学びたい』と、目標にする生徒が出てくることがあったとしても、すべての生徒がそうあるべきだとは思っていないからです。ただ、その結果としていわゆる名門大学に進学する生徒も出てくるであろうとは思っています」

白馬インターナショナルスクールにさまざまな特性や強みを持った生徒が集い、社会の縮図のような場になることで、本当の意味での「生きる力」を生徒たちが身に付けることのできるスクールになることを願っているそうです。

次回は白馬インターナショナルスクールで実践予定のアウトドア活動やスポーツの取り組みを紹介します。


〈連載概要〉白馬に誕生!サステナブル教育を実践するインターナショナルスクール
第1回:白馬インターナショナルスクールは「プロジェクト型学習」重視の学びの場
第2回:白馬インターナショナルスクールの求める学生像。募集要項と受験科目(本記事)
第3回:白馬インターナショナルスクールの「アウトドア活動とスポーツ」
第4回:「日本と欧米の融合型」白馬インターナショナルスクールのカリキュラム
第5回:「子育て移住が転機」白馬インターナショナルスクール誕生まで!
第6回:気候変動のリスクを肌身に感じる「リアルなサステナビリティ教育」
第7回:校舎なしで開校!?目指すは生徒たちと作り上げる「カーボンゼロ校舎」
第8回:海外提携にシェアオフィス!?白馬インターナショナルスクールの未来
第9回:「ボーディングスクールから世界平和へ」生徒たちに込めた願いと夢

       
  • HISの初年度入試要項

  • 白馬での学校説明会と入学試験

  • 青木湖でラフトビルディングをする生徒たち

          
  • 初年度の入学希望者には、必要書類の提出、ミニプロジェクトワークショップ『ポップアップスクール』への参加、親子面接が課せられています。ただ、初年度以降の入学試験が初年度と同じかは今のところ未定なので、最新情報はHISのホーム―ページをチェックしてみてください。

  • 2021年の秋に白馬で行われた初年度入学希望者のための学校説明会の模様。説明会や入学試験は白馬会場の他、東京会場でも開催されました。ただ、白馬に一度も足を運んだことのない生徒には、白馬会場での受験が勧められました。

  • 「私は白馬を、世界中のどこにも負けない素晴らしい土地だと思っていますが、すべての人にとってそうであるとは限りません。ミスマッチによる不幸をなくすために、入学希望者には事前に1度は白馬に足を運んでいただいています」と、草本さん。写真は白馬にある青木湖でアウトドア活動中の生徒たち。