手探りの学校生活からHead Girlへ!どの瞬間も楽しんだ7年間
海外移住&教育のリアル③マレーシア編
- 名前
- MOEKO
- 家族
- 4人(13歳の女の子、11歳の男の子)
- 所在地
- マレーシア・ペナン島
- お仕事
- フリーランス
- URL
- note|もえ|マレーシア在住母さん
子どもの未来を想うとき、選択肢は日本国内だけにとどまりません。グローバル化が進む今、世界の教育はどのような現在地にあるのでしょうか。
本連載では、シンガポール、パリ、マレーシア、カナダなど、世界各地で子育てを経験したファミリーによる「リアルな教育事情」をバトン形式でお届けします。
学校選びのこだわりや現地に通わせて初めて見えた理想と現実、そして次なる進路への決断まで。国や文化は違えども、そこにあるのは家族が真剣に子どもの学びをデザインした等身大のストーリーです。
わが子に合う教育のカタチとは?世界を巡る家族の足跡から、これからの子育てのヒントを見つけてみてください。
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【海外移住&教育のリアル③マレーシア編】
【vol.2:手探りの学校生活からHead Girlへ!どの瞬間も楽しんだ7年間】
海の見える部屋に住み、南国でのんびり子育てをしよう!と移住してきたけれど、実際に生活が始まると、リゾートに遊びに来た時とは違って、大変なことの連続でした。
長女6歳(Year2)、長男4歳(Reception)でイギリス式のインターナショナルスクールに入学しました。30数ヶ国からの生徒と先生と英語で過ごす学校生活。初日のダイナソーがテーマの授業では、"好きな恐竜のイラストを選び、色を塗り、名前をつけて紹介し合おう"という英語の指示が分からず、娘は周りの子達が動き出すのをキョロキョロと観察し、少し遅れてイラストを選び塗り絵を始めます。友達と仲良くしたいけど、お互いに英語が不慣れな者同士、会話はおぼつかない代わりに、おもちゃを手渡して「一緒に遊ぼう」の意思を伝える。そんなふうに手探りの学校生活が始まりました。
簡単ではない英語での学校生活ですが、何より恵まれていたのはその環境でした。我が子たちは偶然にも同学年に日本人がほとんどおらず、学校生活は英語オンリーだったこと。もう一つは、学校の先生と子育てのパートナーとしてとても良い関係を築けたことです。
なにせ毎日が挑戦と挫折です。泣きべそで帰ってくる日も、学校に行きたくないという日もありました。お腹が痛くてトイレに行きたいことを伝えられなかったという息子に、英語の言い回しを教え、忘れないようにメモを持参させたこともあります。不機嫌な顔で登校した日には、先生に"Can we have a quick chat?"と声をかけられ、娘の様子を尋ねてくれることもありました。「どんな小さな変化でも気になる事があれば伝えてね、一緒に考えましょう」と、とてもオープンな姿勢で接してくれました。子どもの成長を一緒に見守ってくれる頼もしい先生の存在に、親として救われた場面がたくさんあります。
私自身もイギリス人の先生、マレーシア人のママ友、さまざまな国の保護者と交流を通して、異なる価値観に触れました。その経験は、自分らしさとか自分の軸を見つけていく濃ゆい旅路でした。子どもにとってだけでなく、私にとっても学校のコミュニティが居場所になっていることを実感します。
学校生活では、最初は英語にも自信がなく大人しい娘でしたが、分からないことを分からないままにせず、先生や友達に質問し助けてもらうことを続けました。助けられた経験があるからこそ、今度は新しくやってきた日本人生徒の通訳をしたり、スポーツや音楽イベントの運営に自ら手を挙げたり。Year6からは、人のために動ける姿が少しずつ増えていきました。
何事にも一生懸命取り組むその姿をGrowth Mindsetが素晴らしいと褒めてもらえるようになり、Year8ではHead Girlをつとめるまでになりました。まさか、登校初日にあんなに不安そうな顔をしていた子が、こんなに自信をつけて育ってくれるなんて!想像もしなかった期待以上の収穫と成果を得られて、母の私はびっくりです。
娘を成長させたのは、一つひとつの対話だったのだと思います。先生たちは「分からない」「やってみたい」「ちょっと不安」という子どもの気持ちを丁寧に受け止め、その子に合った小さな挑戦を何度も用意してくれました。あの先生たちとの出会いは、娘だけでなく、私たち家族にとって何よりの財産になりました。
ここまで大満喫&大満足の留学生活になった秘訣は「どの瞬間も楽しもう」と決めていたことかもしれません。英語ができるようになることだけが目的ではありませんでした。南国の風が吹くこの街で、子どもたちがのびのびと育ち、私自身も母としてその時間を味わい尽くすこと。その時間を家族で過ごすことができた7年間を、私は誇りに思っています。
〈連載概要〉海外移住&教育のリアル
①シンガポール編
第1回: インターナショナルスクール選びのラプソディ。わが家の選択の理由 (2026.05.28)
第2回: いざ入学!子どもたちがどっぷり浸かったSASでの学校生活 (2026.06.09)
第3回: 変化を恐れず、自分らしく。シンガポールでの教育と未来へのステップ(2026.06.18)
②パリ編
第1回: 私がフランスで「インター」ならぬ「バイリンガル校」を選んだ理由(2026.07.02)
第2回: 「正解」よりも「考える力」をフランスの教育が重視する本当の理由(2026.07.09)
第3回: 海外で子育てをする私が日本語以上に娘に伝えたい「日本人らしさ」(2026.07.16)
③マレーシア編
第1回: お試し移住のつもりでスタート!親子で飛び込んだマレーシアライフ(2026.08.04)
第2回: 手探りの学校生活からHead Girlへ!どの瞬間も楽しんだ7年間(本記事)